Friday, September 01, 2006

io の心配ごと

うちは、もの凄く狭い。こういう間取りは、日本では2DKというのかな?「D」のダイニングと言えるようなスペースはほとんど無いから、2Kと呼ぶのか。とにかく、4.5畳程度の広さの寝室がioのお部屋になっていて、6畳間がメインの部屋で、リビングと私たちの寝室を兼ねている。

ioは赤ちゃんの頃から(夜中の授乳がなくなってから)自分の部屋で、自分のベッドで寝ていた。時々、怖い夢を見ると夜中に泣き出したりすることもあったが、落ち着いたらまた問題なく眠りについていた。以前はよく近所の子育て友だちに驚かれていた。「小さいのに一人で寝かされて寂しくないのか」って。そんなに珍しいことでもないと思ったんだけれど、「アメリカっぽいね」と言われたり、極端な場合は「かわいそう」と言われたりもした。

でも、我が家の方針では一緒にいる日中は、べたべたブチュ〜だの、ギュ〜だの、愛情をいっぱい注いで身体を触れ合うことをして、夜寝る時や、一人になりたい時に行く自分のスペースを持たせて、自立心を育てるべき、という考えだ。愛情をたっぷり受けてこそ自信が生まれると思っているからだ。逆に、これもよく言われていることだが、私が見ていても日本の多くの家族は身体的な愛情表現はとても少ないようだし、夜一緒に寝ているからって子供は特に「愛されている」という確信が芽生えるだろうか。まぁ、それぞれの文化にそれぞれの子供の愛し方があるのだろうから、批判するつもりは全くないのだが。

それに、大きい家で親と寝室が離れているならともかく、夜中に怖くなったり寂しくなって声を出したら、こんなに狭い家だからよく聞こえるし、すぐに行ってあげられる。同じ部屋にいるようなもの。

しかし、どうなっているんだ。最近、ioは自分の部屋で寝たくない、寂しい、ここでパパとマミーと一緒に寝る、と言いだした。それも彼女としては珍しく、本当に深刻そうな泣き方で。一生懸命説得して自分のベッドで寝かせても、夜中にこっちが最も深く眠っている時刻に泣いて起される。これがずっと続いた。ついにこっちは体調を崩しそうだったので、お昼寝マットを敷いて私たちと一緒に寝かせた。これが今も続いている。ここで寝ているととても幸せそうなので、仕方ないのでしばらくはこのままにさせてあげようと思う。

原因が思いつかないのだ。原因などないのか。あるいは、赤ちゃんの時にした手術のトラウマがよみがえっているのだろうか。私のおなかの中にいるとき、超音波検査でioに卵巣膿腫が発見され、生まれて6ヶ月の頃 手術で卵巣を一つとらなければならなかった。あまり泣かない、明るい赤ちゃんだったけれど、お医者さんに抱っこされて手術室に連れて行かれたとき、ioはその場に残された私たちに手を延ばしてそれまで聞いたことのない声で懇願して泣いた。パパもそこで泣いてしまったし、私たち3人の心に深いトラウマとなったことは確か。当たり前すぎるけれど、ほんの一瞬でも赤ちゃんを親から引き離すとダメージを与えてしまう。病院も、麻酔で眠ってしまうまで親を側にいさせてあげるべきだ。当時、それに気がつかなかった自分を責める。

とにかく、ioが自から自分の部屋で寝る、と言い出すかどうかは分からないが、時々話し合いをしてみて、安心して納得してくれた時点で戻ってもらう予定。今のところ、ダメだ。

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