Thursday, January 04, 2007

バンクーバー

io が生まれてから初めて、家を何日も離れることになった。
仕事でカナダのバンクーバーとビクトリアに来ている。
寒い。とても寒い。バンクーバーは本来はカナダの中では比較的冬も温暖で雪も滅多に降らないはずなのに、今年は(今年も?)異常気象でバンクーバーは酷い目にあっているらしい。
でも、着陸した時は晴れていて日差しも温かく、気持ちのよい朝だった。イミグレーションで引っかかったけれど。私は10年以上前に、アメリカ入国管理局のコンピュータ入力ミスとしか思えない何かの手違いで、記録上ビザをオーバーステイしたことになってしまっている。もちろん、オーバーステイなどしていない。毎回、アメリカに入国する際、ひっかかってイミグレーションのこわ〜い部屋に行かされる。毎回、その憂鬱な部屋で長い列に並び、やっと順番がきてカウンターにいるオフィサーに説明をすると、ことなく通してもらえるのだが、となりの窓口では泣き崩れる子連れのお母さんとかがいたり、真っ暗な表情の青年がいたり、入るだけで重たい気持ちになるお部屋なのだ。彼らはこれからディポート(強制送還)されるんだろうか。
カナダの入管はアメリカの入管と繋がっていたのか。同じ記録がカナダのコンピュータにもあったらしい。ちょっと、怖い、それ。
とにかく、事情を説明して行かせてもらう。ふう。とっても遠くにきてしまった気にさせられる。
乗り込んだタクシーの運転手は気さくなインド人。プンジャブ出身で、もう10年以上バンクーバーに住んでいるらしい。途中、奥さんから電話がかかってきて、切ってから彼は失礼、と謝った。私は、今何語でしゃべってたの?とたずねると、プンジャブ、と答えた。いろいろ話をしていると、彼は歌をやっていて、聴かせてくれた。故郷を離れる悲しさのプンジャブの伝統的な歌を歌ってくれた。私も歌うんだよ、といって、お返しに歌った。

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